研究:2000~2015年

平成19年度 高齢者の日常生活に関する継続調査

研究名 平成19年度 高齢者の日常生活に関する継続調査
事業年度 2007(平成19)年
本研究の目的

日本社会においては少子高齢化が急速に進行し、2015年には高齢化率が25%を超え、2050年には35%を超えるといわれています。この中で、高齢者が自立した生活を可能な限り長く続けていくことが、高齢者本人の充実した生活のために、そして活力ある社会を今後も維持していくためにもますます重要な課題となっています。とりわけ今後、日本社会の中でさらに割合を高めていく後期高齢者一人ひとりの自立した生活を大切にしていくことは大きなテーマであり、国際的にも大きな注目が集まっています。
自立した後期高齢者がこれまで積み重ねて、そして現在も続けている暮らしは何によって支えられているのか。私たちは後期高齢者から学び、その実像を明らかにして高齢社会における指針を的確に得ていきたいと考えました。このために、後期高齢者の「活動」「意識」「健康」「経済」「家族」「住居」「地域」「情報」の各分野にわたり生活全般について5年間の継続調査を行い、それにもとづいた研究を行うことを構想して平成16(2004)年度より橋本泰子先生を主査とする調査研究委員会を設けております。
本調査・研究では、高齢者個人の日常生活を丁寧に観察し、その経年変化を追跡することにより見えてくる実像から、後期高齢者の「自立を支えるもの」を明らかにすることを目指しています。
本報告書では4年間にわたる継続調査を踏まえ、そのなかで明らかとなりつつある結果から後期高齢者が自立した生活を継続するための条件を探っています。

報告書名 平成19年度高齢者日常生活継続調査研究報告書
(A4版 224ページ)
報告書
刊行時期
2008(平成20)年3月
本報告書の内容

.調査・研究の概要

  1. 背景
  2. 本調査・研究の視座
  3. 研究方法
  4. 実施体制
  5. 2007(平成19)年度までの調査からみた調査対象者の変化

.調査結果の分析

  1. 総合分析
    1. 平成19年度高齢者日常生活継続調査の概況
    2. 調査開始後4年間における高齢者の健康と生活上の変容について
      ~総合的分析を通して~(別添集計表)
  2. 個別テーマ分析
    1. 「自立的」に暮らすとはどういうことか~平成19年度高齢者日常生活継続調査から~
    2. 「一人暮らしを続けたい!」~80代女性3事例にみる日常生活と活動~
    3. 大都市における老親の子どもとのネットワークについて~一人暮らし高齢者および夫婦のみ世帯高齢者を対象とした3年後の追跡研究~
    4. 高齢者の自立を規定する要素とその時系列変動
    5. 住居の視点から~06年から07年の変化を加えて
    6. 高齢者の生活機能低下と医療の関係~受診習慣とかかりつけ医の関係に注目して
    7. 後期高齢者の自立した生活のために~活動指標と行動指標の分析から
    8. 【寄稿】
      高齢者の食生活における現状と傾向
  3. まとめ
    平成18年度高齢者日常生活継続調査のまとめと今後の展望

.参考資料

  1. 調査票
  2. 個人情報管理手順書

研究会メンバー

橋本泰子 (大正大学・教授)

浅海奈津美 (北里大学・講師)

奥山正司 (東京経済大学・教授)

小田泰宏 (藍野大学・教授)

鈴木 晃 (国立保健医療科学院・健康住宅室長)

辻彼南雄 (ライフケアシステム・メディカルディレクター)

中村 敬 (大正大学・教授)

松田 修 (東京学芸大学・准教授)

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