研究:2000~2015年

痴呆性高齢者の家族支援のための「もの」を求めて

研究名 痴呆性高齢者の家族支援のための「もの」を求めて
事業年度 平成13年
本研究の目的

要支援高齢者の介護、とりわけ痴呆性高齢者の介護に当たる家族の負担の大きさや支援の重要性についての認識は、高齢化の進展とともに高まってきており、これまでにもさまざまな試みがなされてきました。
本プロジェクトでは、これまでの先行事例および先行研究の成果を踏まえつつも、従来の「介護支援」という視点を超えて「痴呆性高齢者本人と家族の暮らしや生活文化の維持、家族のエンパワーメントを可能にするようなトータルな支援策」という視点に立って、それを実現するための「もの」の開発あるいは具体的な提案を研究の目的としました。
研究会では、一連の作業の中で痴呆症そのもの、あるいは痴呆性高齢者や家族のイメージを刷新し、介護を通じてひらける可能性や発展を支えるという新しい介護のパラダイムの構築を目指してきました。
本書は、研究会の報告書の中から資料性の高い部分を中心に再構成した普及版です。本書が、高齢者本人、介護に携わっている家族の方々のために広く利用され、さらに今後の高齢社会対策のために貢献できればさいわいです。

<研究会メンバー>

主査:永田 久美子
高齢者痴呆介護研究・研修センター主任研究主幹

多田 千 芸術教育研究所所長 おもちゃ美術館館長
永島 光枝 呆け老人をかかえる家族の会千葉県支部代表
工藤 由貴子 国際長寿センター主任研究員
吉原 美貴 国際長寿センター
報告書名 「痴呆性高齢者の家族支援のための『もの』を求めて」
(A5版 80ページ)
報告書
刊行時期
平成14年3月
本報告書の内容
第1章 家族の安らぎと力の発揮に向けた「もの」を求めて:
家族支援の新しいアプローチ
第2章 痴呆の人の家族への「もの」に関するニーズマップ
第3章 豊かに時を過ごすための支援文化財
第4章 痴呆の人の介護 -家族のやさしい心をマニュアルにして-
英米のケアラーズ・ケアの経験から学ぶこと
第5章 痴呆性高齢者の家族支援のために -海外事情紹介-

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