連邦政府は本年初頭に2007年度予算歳出法案で復活した老年医学の教育と研修に対する予算配分の手続きを開始した。この予算は三つの老年医学専門家プログラム、すなわち老年学学術業績賞Geriatric Academic Career Awards(GACAs)、老年医学教育センターGeriatric Education Centers(GECs)、そして医学、歯学、行動・精神医学の老年学指導者研修の財源を支えるものである。議会が2006年度予算からこの資金供与を除外した時には、これらの構想の存続自体が危ぶまれた。しかし、本年初頭に議会が前年レベルの3,150万ドルの予算回復を決議し、老年医学教育の重要性を訴える粘り強い取り組みが実を結んだ。 議会は現在、2008年度歳出法案の立案に着手している。ILCとその賛同者たちは連邦政府の医療従事者向けの老年医学の教育と研修に対する資金供与の継続を確実なものにするために取り組みを強めることになるだろう。すべての医療提供者が老年医学に対する知識を持つことを促す努力の持続が、急増する高齢人口に対して良質で効果的な医療・介護の供給のために重要である。
オーストラリア政府は人口高齢化などの諸要因を視野に入れた長期財政予測を盛り込んだ世代間報告書第2号を刊行した。本報告によると人口高齢化に伴い、過去40年間は年率2.1%
だった経済成長率が今後40年間は1.6%に低下するものの、国の財政的持続性は2002年以 降良好に推移していること、また、医療や年金などの分野における支出の必要性は強まると予測されることなどを明かにしている。
本報告では支出の優先性の選択も含め、財政面の必要性に対応する方策が必要になることを強調している。
参照
http://www.treasury.gov.au/contentitem.asp?NavId=035&ContentID=1239
戦略国際問題研究センターは「韓国の高齢化:朝凪(あさなぎ)の地の人口統計と退職政策」“The Aging of Korea:
Demographics and Retirement Policy in the Land of Morning Calm”を刊行、韓国における高齢化に関する課題を明らかにし、政策立案者に向けた解決策を提案している。本報告では、韓国は現在の高齢化率がわずか9%となっており、人口統計的には若年層の多い国と言える。しかし出生率は世界で最も低く、2050年までには高齢化率38%に達し、世界で最高齢の国となってしまう。
本報告はこの変化に対する戦略として、高齢者にとっての一般的な収入の水準の設定、年金制度への個人年金勘定の追加、企業が退職手当給付を純粋な年金に転換することを促す施策の強化などを挙げている。
参照
http://www.csis.org/media/csis/pubs/070321_gai_agingkorea_eng.pdf
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スコットランド政府は「私たちの未来:高齢化状況におけるスコットランドに向けた計画」“All Our Futures: Planning for a Scotland with an Ageing Population”を刊行した。本報告は将来のスコットランドの高齢化に向けた計画立案における戦略的活動の優先分野として、下記のことを掲げている。
本報告は社会に対する高齢者の貢献が正しく評価され、認められ、支持されるよう、高齢化の問題の理解を促し、すべてのスコットランド人と高齢化問題を結びつけようとする大きな取り組みの一部である。
参照
http://www.scotland.gov.uk/News/Releases/2007/03/09092716
米国社会保障庁は“International Update”の最新号を刊行。アイスランド、リヒテンシュタイン、ポーランド、ブラジル、フィジー、韓国における公的年金と民間年金の最新の展開を紹介している。
参照
http://www.socialsecurity.gov/policy/docs/progdesc/intl_update/
2007-03/2007-03.html
社会保障庁はまた、「世界の社会保障プログラム:2006年アジア・太平洋地域」“Social Security Programs Throughout the World: Asia and the Pacific”を刊行。アジア・太平洋地域の48か国における社会保障制度の国際比較を提示し、それらの国々における主な社会保障プログラムを次の5つに要約している。
本報告書は社会保障の課題に様々な方法でアプローチし、個人や家庭の進化し続けるニーズに向けた制度の適用を追求している研究者や政策立案者に対する、有意義な情報の提供を意図している。
参照
http://www.socialsecurity.gov/policy
英国の国立社会研究センターとロンドン大学は調査報告書「2005年英国の健康調査:高齢者の健康」“Health
Survey for England 2005: Health of Older People”を発表した。それによると65歳以上の高齢者の71%は何らかの慢性疾患を持つものの、半数以上の人は自分の健康について「きわめて良好」または「良好」と回答している。また、この調査では成人の2/3近くが高血圧、1/4が肥満、さらに女性の1/4以上、男性の1/5以上がうつ病であることが判明した。本調査は英国の人口に関連する広範囲の統計を含んでおり、国民の健康の優先課題と政策について情報提供することを目的としている。
参照
http://www.ucl.ac.uk/media/library/healthsurvey